コラム

提案準備不足は“不信感”につながる ― 信頼を得る提案準備とは

提案準備不足は“不信感”につながる 信頼を得る提案準備とは

住宅営業の現場で「検討してみます」という言葉を残して帰られるお客様。
その原因の多くは「提案準備不足」にあります。

  1. 提案が伝わらないとき

プラン図と概算見積を提示して「いかがですか?」。
一見すると誠実に見えますが、お客様からすると「理解できないものを渡された」状態です。

・数字が並ぶだけの見積書

・図面だけで暮らしが想像できないプラン

・専門用語だらけの説明

これでは納得できず、不信感が芽生えてしまいます。

  1. お客様の立場に立った準備

提案とは「お客様に理解してもらうこと」。
そのためには営業の工夫が必要です。

・複数案を比較できる資料

・家族の暮らしをシミュレーションできる説明

・専門用語を日常の言葉に置き換える

「理解できる資料」=「信頼できる資料」なのです。

  1. 実際の取り組み事例

私がサポートした工務店では、提案時に必ず以下をセットで出すようにしました。

・ライフプラン&キャッシュフロー表

・将来の生活を描けるプラン解説

・家族のライフプランに合わせた見積比較

これにより、「分かりやすい」「安心できる」という声が増え、商談のスピードが速まりました。

  1. 信頼は準備から始まる

営業の力量は「提案の準備」で分かります。
準備が不十分な営業は“不信感”を生み、十分に整えた営業は“信頼”を得ます。

まとめ

住宅営業における提案の本質は「伝えること」ではなく「伝わること」。
準備の質が、そのまま契約の質につながります。

次回は「商談後のフォローが信頼をつくる」について詳しく取り上げます。