コラム
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「頼る勇気が経営を変える」——黒田昌史先生インタビュー④
最終回のテーマは、「経営者へのメッセージ」。
メルマガでも触れたように、黒田先生が強調するのは“頼る勇気”です。
多くの経営者が、財務や承継の課題を一人で抱え込みがちです。
しかし、経営を動かすには専門家とのチームづくりが欠かせません。
税理士は“税の法律家”としての立場を守りつつ、
経営・相続・人材などの専門家と連携することで、より実践的な支援が可能になります。
「頼ることは弱さではなく戦略」。
黒田先生のこの言葉に込められた思いを、インタビューでじっくりお伝えします。
今西: 最近、経営者の方々の課題として感じることは?
黒田: 「誰にも相談できない」という孤独ですね。多くの社長が、資金繰りや承継の不安を抱えたまま一人で考えてしまう。
今西: なるほど。税理士は“税の法律家”であり、経営支援のすべてを担うのは難しいですものね。
黒田: そうなんです。だからこそ、専門家とチームを組むことが重要です。財務、法律、相続、保険、どれも切り離せません。信頼できる専門家に“頼る勇気”を持つことが、経営を動かす原動力です。
今西: 頼ることを“弱さ”ではなく“戦略”と捉えるわけですね。
黒田: まさにその通り。相談を重ねることで選択肢が増えますし、社長の意思決定がスピードアップします。成功している社長は例外なく素直で、行動が早いです。
今西: 相談のタイミングが遅れると、選択肢も減りますね。
黒田: はい。経営は常に動いているので、「困った時に相談」では遅い。問題が起きる前に、定期的に専門家と話す仕組みをつくる。それが理想です。
今西: 先生が支援で心掛けていることは?
黒田: 一緒に“走る”ことですね。経営者に寄り添いながら、財務と承継の両面を整理し、実行まで伴走する。それが一番の支援だと思っています。
今西コメント:
「頼る勇気が経営を動かす」——。
この言葉がすべてを物語っています。
黒田先生の支援は、単なる会計でもコンサルでもなく、“伴走”そのもの。
孤独を抱えた経営者に寄り添う、現場発の実践知です。