コラム
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地域密着工務店の支援をしていると、
多くの社長からこんな声を聞きます。
「こうなりたいというイメージはあるんだけど、数字にできていない」
「夢はあるが、社員にうまく伝わらない」
実はここに、経営が動かない理由があります。
今日は財務改善4STEPの中でも、会社の方向性を決める重要な段階、
**STEP2:方向づけ(目標設定)**についてまとめます。
経営者には必ず理想やビジョンがあります。
しかし、そのほとんどは言語化はされていても、
数字に置き換えられていないケースが非常に多いのです。
「年間棟数を増やしたい」
「売上をもっと伸ばしたい」
「社員を増やしたい」
これらはすべて“願望”です。
会社を動かすのは、
“いつまでに、いくらを、どうやって”の数字で示された目標。
数字にすると、
・社員に伝わる
・判断がぶれない
・行動が揃う
という、経営に欠かせない3つの効果が一気に生まれます。
数字の未来とは、次のような“具体的な数値”です。
売上高:○億円
年間棟数:○棟
粗利率:25%
営業利益率:○%
自己資本比率:30%
これらを5年間のシミュレーションで並べてみると、
・どこから手をつけるべきか
・どの改善から取り組むべきか
・採用や人件費計画はどうするか
といった“戦略の順番”が自然と見えてきます。
特に重要なのは
営業利益(稼ぐ力)と借入返済(出ていくお金)のバランス。
このバランスが整わない限り、
「粗利はあるのにお金が残らない」状態は解消されません。
数字で未来を描くとは、
“利益の出る体質に変わるための地図”をつくることなのです。
数字で目標を示すと、社員の行動は大きく変わります。
「売上を伸ばそう」ではなく、
→ 「粗利率を2%改善しよう」
「営業を頑張ろう」ではなく、
→ 「見込み顧客を毎月○件つくろう」
このように、
やるべき行動が具体的に見える ため、
社員一人ひとりの動きが揃っていきます。
数字は、社長の頭の中を
「誰でも理解できる形に翻訳してくれるもの」です。
「5年先の数字をどう決めればいい?」
「返済計画と利益のバランスが心配」
「社員と共有すべき数字は?」
こんな疑問を持つ方のために、
無料Web相談(1時間) を設けています。
実際の数字をお伺いしながら、
あなたの会社に最適な「5年の描き方」と「改善の順番」を
一緒に整理いたします。