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300万円かけても、なぜ1人も会えなかったのか
――真面目な会社ほど陥る、採用の落とし穴
「300万円かけて、誰にも会えなかった」
この話をすると、多くの経営者が驚きます。
しかし、白根さんのもとには、
似た相談が決して少なくありません。
Q:印象に残っている採用事例を教えてください。
白根氏:
建設会社の事例です。
新卒採用のために、大手求人媒体に約300万円。
期間はおよそ1年半。
結果、応募者と1人も会えませんでした。
Q:会社として問題があったのでしょうか。
白根氏:
まったくありません。
売上もあり、資金もあり、社長も30代後半で優秀。
経営状態としては、むしろ良い会社です。
ただ一つ、
業界の常識でしか魅力を語っていなかった。
Q:業界の常識、とは?
白根氏:
「年間〇〇棟」「施工実績」「技術力」。
建設業界では大きな強みです。
でも学生からすると、
「それが自分にどう関係するのか」が分からない。
学生は、
会社を評価しているのではありません。
自分がそこで働く未来を想像しているんです。
Q:学生は、どんな情報を求めているのでしょうか。
白根氏:
入社後のリアルです。
どんな先輩がいるのか。
1年目は何に悩むのか。
失敗したとき、誰がどうフォローするのか。
別の会社では、
若手社員の1日のスケジュールを具体的に紹介しただけで、
説明会後の面談参加率が大きく変わりました。
派手な施策ではありません。
視点を「会社」から「人」に戻しただけです。
Q:採用で陥りがちな落とし穴は何でしょうか。
白根氏:
「伝えているつもり」になっていることです。
企業側は一生懸命説明している。
でも相手がどう受け取ったかを確認していない。
採用が止まる会社ほど、
実はものすごく努力しています。
ただ、その努力が学生に届いていないだけなんです。
第3回を終えて
採用がうまくいかない原因は、
会社の魅力不足ではありません。
視点のズレ。
それが積み重なった結果として、
「誰にも会えない」という現象が起きています。
次回は、
採用の先にある「定着」の話。
辞めたいと言われた社員の、本当の理由に迫ります。
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