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AIは脅威か、武器か
――経営環境の3つの変化
次にお聞きした質問は、
「今の経営環境をどう見ていますか?」
というものでした。
答えは、3つの変化に整理されました。
・物価上昇
・賃金上昇
・AIの進化
この3つが、企業経営に大きな影響を与えています。
■ コストは上がる、価格は上げにくい
まず一つ目は、
物価と賃金の上昇です。
原材料費やエネルギー価格の上昇。
そして人材確保のための賃上げ。
コストは確実に上がっています。
しかし中小企業にとって、
価格転嫁は簡単ではありません。
特に下請け構造の強い業界では、
価格を上げたくても上げられない。
その結果、
利益率が少しずつ下がる。
売上は変わらない。
しかし利益は減っている。
この状態が続くと、
企業体力は確実に削られていきます。
■ AIという新しい競争環境
そしてもう一つの大きな変化が、
AIです。
これまでAIは、
「興味はある」
「検討している」
という段階の企業も多かったと思います。
しかし今は違います。
AIを使う企業と、使わない企業。
その差が急速に広がりつつあります。
AIを使えば、
・情報収集
・分析
・意思決定
のスピードが変わります。
その結果、
企業間の競争環境も変わります。
■ 中小企業の強み
ただし、ここで悲観する必要はありません。
中小企業には、
大きな強みがあります。
それは、
意思決定の速さ。
大企業は資金も人材も豊富です。
しかし組織が大きい分、
動きは遅い。
一方、中小企業は
決断さえすれば、すぐに動ける。
AIを活用すれば、
大企業以上のサービスを作ることも可能です。
問題は、
やるかどうか。
■ 「ゆでガエル状態」という危険
企業が悪くなるときは、
急激に落ちるときではありません。
じわじわ落ちるときです。
売上が少しずつ減る。
利益率が少しずつ下がる。
それでも、
「まだ大丈夫」
と思ってしまう。
これが、
ゆでガエル状態です。
気づいたときには、
体力が削られている。
だからこそ、
小さく動くことが重要です。
完璧な計画を待つより、
まず試す。
中小企業はいま、
間違いなく分岐点に立っています。
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