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――できない理由から入らない
最後にお聞きした質問は、シンプルでした。
「支援の現場で大切にしていることは何ですか?」
答えは一貫しています。
できない理由から入らないこと。
これは一見、精神論のように聞こえます。
しかし、極めて実務的な姿勢です。
■ 会社が止まる瞬間
会社が停滞する瞬間があります。
・人がいないからできない
・お金がないからできない
・時間がないからできない
この言葉が出たときです。
もちろん、現実的な制約はあります。
しかし、
「できない」と決めた瞬間、
思考は止まる。
行動も止まる。
経営は、止まった瞬間から衰退します。
■ 小さく始めるという戦略
ここで大切なのが、
完璧を目指さないこと。
多くの経営者は、
完璧な計画を立ててから動こうとします。
しかし環境変化が激しい今、
完璧な計画は存在しません。
だからこそ、
小さくやる。
試す。
修正する。
また試す。
このサイクルが重要です。
これは「リーンスタートアップ」の思想とも重なります。
仮説を立て、
小さく検証し、
学習し、
改善する。
AI導入も同じです。
最初から完璧なシステムを作ろうとすると、
時間もコストも膨らみます。
まずは限定的な業務から試す。
それで十分です。
■ 「ゆでガエル状態」の恐ろしさ
会社が悪くなるときは、
急激に落ちるときではありません。
じわじわ落ちるとき。
売上が少しずつ減る。
利益率が少しずつ下がる。
人材が少しずつ辞める。
しかし危機感は薄い。
これが最も危険です。
本当に怖いのは、
「何も変えないこと」。
環境のせいにするのは簡単です。
物価が悪い。
人材市場が悪い。
景気が悪い。
しかし外部環境はコントロールできません。
コントロールできるのは、
自分たちの行動だけ。
■ 行動が未来を決める
行動を変えない限り、
未来は変わりません。
これは単純ですが、
多くの会社ができていないことです。
動く会社と、動かない会社。
差はそこにあります。
そして今は、
AIという大きな変化が押し寄せています。
この変化を、
脅威と見るか、
機会と見るか。
最終的に差を生むのは、
技術ではなく行動です。
■ 経営の本質
経営の本質は、
変化に適応する力。
完璧な計画ではなく、
柔軟な行動。
できない理由ではなく、
できる可能性を探す姿勢。
今回のインタビューを通して見えたのは、
「変わるチカラ」は特別な能力ではない、
ということでした。
小さく動く勇気。
問い続ける姿勢。
改善を繰り返す習慣。
それが会社を前に進める。
動いた会社から、未来は変わる。
それが、この連載の結論です。
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