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津沢浩二さんの仕事の特徴は、社内だけで完結しなかったことです。
営業企画というと、社内向けの仕事をイメージするかもしれません。
販売計画を立てる。
資料を作る。
営業担当者に方針を伝える。
もちろん、それも大切な仕事です。
しかし、津沢さんの話を聞いていると、営業企画の役割はもっと広いものだと感じます。
それは、社内外の関係者を巻き込み、成果が出る流れをつくることです。
津沢さんは、事業部、販売会社、販売店、取引先、行政、地域の関係者など、さまざまな人を巻き込みながら仕事を進めてこられました。
特に印象的だったのが、米子での取り組みです。
当時、シャープとして力を入れる地域があり、そこに対して販売活動を強化するミッションがありました。
そこで津沢さんは、現地の販売会社や関係者と連携し、地域の人脈を活かしながら動きを広げていきました。
単に本部から指示を出すだけではありません。
現地の事情を見ながら、誰に協力してもらうか、どのルートを使うか、どのように動きをつくるかを考えていたのです。
ここに、津沢さんの「巻き込み力」があります。
成果を出す人は、一人で全部をやろうとしません。
また、社内だけで完結させようともしません。
必要な人を巻き込む。
関係者の力を借りる。
それぞれの立場を理解しながら、同じ方向へ向かわせる。
この力は、中小企業にとっても非常に重要です。
中小企業では、人材も時間も限られています。
社長がすべてを抱え込んでしまうと、いずれ限界が来ます。
しかし、地域の人脈、取引先、金融機関、専門家、既存顧客、協力業者など、外部には多くの力があります。
大切なのは、それらを単なる「取引先」として見るのではなく、会社を前に進めるための関係者として捉えることです。
地域密着の会社ほど、巻き込み力は大きな武器になります。
紹介が生まれる。
協力者が増える。
情報が入る。
新しい機会が生まれる。
こうした動きは、広告費だけではつくれません。
人との関係性の中から生まれてきます。
津沢さんの経験から学べるのは、営業企画とは社内を整えるだけでなく、外部との関係を活かし、成果につながる流れをつくる仕事でもあるということです。
中小企業にとって必要なのは、大きな組織ではありません。
自社の想いを理解してくれる人を増やし、周囲を巻き込みながら進む力です。
それが、これからの中小企業経営における大きな差になるのではないでしょうか。