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津沢浩二さんのインタビュー最終回では、昭和の時代と今の時代を比べながら、中小企業が変えるべきもの、そして変えてはいけないものについて考えてみたいと思います。
津沢さんは、シャープの成長期を経験されています。
そこには、強いリーダーシップ、明確な方針、営業現場を動かす仕組みがありました。
一方で、大企業ならではの意思決定の重さもありました。
商品企画会議。
事前検討会。
収益見込みの検討。
何度も会議を重ねて、ようやく物事が決まる。
昭和の時代には、それで成り立っていた部分もあったかもしれません。
しかし、今は時代の変化が非常に速くなっています。
市場も変わる。
お客様も変わる。
技術も変わる。
競合の動きも速い。
この時代に、何度も検討を重ねてから動くのでは、機会を逃してしまうことがあります。
津沢さんの話の中で印象的だったのは、今は挑戦するための道具が増えているという点です。
以前なら、新しい商品をつくるにも大きな費用がかかりました。
デザインを起こし、木型をつくり、試作品をつくるだけでも多額の費用が必要でした。
しかし今は、3DプリンターやCAD、AI、クラウドファンディング、補助金など、挑戦のハードルを下げる手段が増えています。
中小企業にとって、これは大きなチャンスです。
大企業のように何段階も会議を重ねる必要はありません。
社長が判断し、小さく試し、反応を見ながら改善することができます。
中小企業の強みは、意思決定の早さです。
ただし、スピードだけを上げればよいわけではありません。
変えてはいけないものもあります。
それは、人と人とのつながりです。
津沢さんは、人との付き合い、どんな人と話しているか、どんなテーマで会話しているかが大切だと話されていました。
これは、今の時代にもそのまま通じる話です。
情報はインターネットで手に入ります。
AIに聞けば、ある程度の答えも返ってきます。
しかし、本当に大事な気づきや判断材料は、人との関係の中から生まれることも多いのです。
誰と付き合っているか。
どんな会話をしているか。
どんな人から刺激を受けているか。
それが、経営者の感性や情報感度を磨いていきます。
時代が変わっても、組織は人で動きます。
だからこそ、これからの中小企業に必要なのは、古いやり方を守り続けることではありません。
変えるべきものは変える。
スピードを上げる。
小さく試す。
新しい道具も使う。