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会社は続けるためにあるのではない 社員の幸せと会社の存在意義 万松青果・中路会長インタビューから

万松青果株式会社 中路会長インタビューの第4回です。

今回のインタビューで、最も印象に残った言葉があります。

「会社を継続するのが目的ではない。」
「お客様から支持されて、社員が幸せになること。
「社員が幸せでなければ、経営する意味がない。」

非常にシンプルな言葉です。
しかし、経営の本質を突いていると感じました。

多くの経営者は、会社を続けることに必死です。
・売上を守る。
・利益を出す。
・借入を返す。
・社員の雇用を守る。
・取引先との関係を維持する。

どれも大切です。

しかし、会社を続けること自体が目的になってしまうと、何のために経営しているのかが見えなくなることがあります。

中路会長は、会社の目的は継続そのものではなく、お客様から支持され、社員が幸せになることだと話されました。

この考え方は、評価制度の話にも表れていました。

中路会長が会社を引き継いだ当初は、評価制度を導入していたそうです。
評価するために時間と労力をかける。
しかし、社員からは不平不満が出る。
他者と比べて、数万円、数千円の違いに不満が向く。

そこで、評価制度を廃止されました。

発表した時、社員から大きな反応はなかったそうです。
その時に見えたのは、社員が評価制度そのものに関心を持っていたのではなく、結局は「いくらもらえるのか」に関心があったという現実でした。

現在は、入社時期が同じ人は同じ給料という考え方を取られています。

一方で、実績は明確にしています。
どの部門がどれだけ売上を上げたかは見えるようにしている。
実績が上がらない部門には、下からのプレッシャーがかかる。
すると、成績が上がるように、周囲が協力するようになる。

評価で人を競わせるのではなく、実績を見える化し、組織の中で自然に責任が生まれるようにする。

この仕組みは、非常に興味深いものです。

もちろん、中路会長も「これが今後どうなるかは分からない」と話されていました。
息子さんの代になれば、また違う考え方になるかもしれない。
社員の考え方や時代によって、変わっていく可能性もある。

ここにも、万松青果様らしさがあります。

制度を絶対視しない。
今の会社に合う形を選ぶ。
そして、必要があれば変えていく。

京都には、歴史のある会社が多くあります。
しかし、長く続く会社は、ただ昔のまま続いているわけではありません。
お客様に支持されるように、商品やサービスを常にアップデートしています。

会社を続けることが目的ではない。
お客様に支持されること。
社員が幸せになること。

その結果として、会社が続いていく。

この順番を間違えてはいけないのだと思います。

9月のWebセミナーでは、中路会長に、万松青果様の具体的な取り組みについてお話しいただく予定です。

「日本一綺麗な仲卸」
「年功序列」
「家族主義」
「正社員主義」

これらの言葉の奥には、社員を大切にしながら、会社を変え続けてきた経営者の考え方があります。

ぜひ、多くの中小企業経営者の皆さまに聞いていただきたい内容です。