コラム

「離職率と生産性の関係」【理事 上田真士】

KSNの立ち上げメンバー理事の上田真士です。

元企業の人事部などを経て、現在、組織人事支援会社をしております。企業の中で様々な課題に直面し、課題解決をしてきました。2社経験で2社とも、株式上場の経験をしました。

現在は、課題解決する人が居られない中小企業の経営者と共に、組織の最適化を一緒にさせていただいています。

 

さて、今日は、どこの企業のお悩みの離職率と生産性の関係の話です。

新規学卒3年以内の離職率は、よく大卒3割、高卒5割、中卒7割と言われ、

「七五三」と呼ばれています。直近のデータでは、

1000人以上の企業では、大卒25%、高卒26%ですが、

30〜99人の企業では、大卒39%、高卒46%となり、

5〜29人の企業では、大卒49.7%、高卒55%と、規模が小さくなるほど高くなっていきます。

図のように、離職率は、生産性などと関連が深いとみています。

生産性の要素には、会社の方向性、その発信・浸透、業務プロセスの明確化と共有、人材育成、社員の自立度があります。これらが上がれば、ヒトが動くようになります。

企業の要素は、ヒト・モノ・カネ・情報といいますが、ヒトがそれ以外の3つを動かすのですね。また、そのヒトが成長しないと、いつまで経っても、社長が現場の仕事をすることになります。社長が社長の仕事をできるような仕組みができれば、離職率は自ずと下がっていきます。

 

社員が自分で考えて、仕事ができるような仕組みを作るのが人事の仕事です。